それが、「レセコンの受付データが電子カルテに上がっていかない」不具合だとします。
そのとき、、、
原因の仮説(ハードやネットワークに問題)
レセコン側のハード
レセコン側のネットワーク機器
電カル側のハード
電カル側のネットワーク機器
原因の仮説(ソフトウエアに問題)
レセコン側のソフトウエア
電カル側のソフトウエア
ということとなりますが、院内ネットワークは
下図の通り「担当領域」が細分化されており、
どの業者にサポートして貰うと最短で解決できるか
クリニックスタッフには判別がつきません。
ネットワーク工事を複数の業者が実施しているため、
完全な「ネットワーク図」が存在しない。
このため、 誰も院内のネットワークの状況を掌握できていない。
また、掌握したくないので、各業者毎に複数のインターネット回線が用意されるため「余計にコストが発生する状態」にある。
各業者は、セキュリティと保守のことを考えると「これがベスト」である。という説明をするかもしれないが、保守の面だけで言えば確かに「自社システムが単体で正常稼働しているかどうか」の判断はしやすいかもしれないが、セキュリティ面の優位性は特にない。
院内医療システムは相互に通信しあっているため、各システム同士LAN-HUBで繋がっている。
これでは、インターネット回線を複数収容する意味が全くない。
光回線1本に2つのセッションを設定出来るので、上位ルーターを導入し不正な通信が行われないようにレイヤーを切って設定してあげれば、まったく同じ状態をすっきりしたシステム構成で、しかも運用コストは抑えることができるのだ。
ぜひ、そのような状態で院内ネットワークを構築して欲しいと思います。
【図】
カテゴリ | 項目 | 担当領域 |
配線 | ①壁内LAN配線 | 施工業者 |
②壁外LAN配線 | レセコン業者 | |
③壁外LAN配線 | 電子カルテ業者 | |
④壁外LAN配線 | 医療機器業者 | |
回線 プロバイダ |
⑤複数のインターネット回線 | NTT |
⑥レセプトオンライン請求プロバイダ | レセコン業者 | |
⑦電子カルテ保守用プロバイダ | プロバイダ業者 | |
⑧医療機器保守用プロバイダ | 医療機器業者 | |
⑨事務インターネットプロバイダ | クリニック事務担当 | |
⑩ルーター(レセコン用) | レセコン業者 | |
⑪ルーター(電カル用) | 電子カルテ業者 | |
⑫ルーター(医療機器用) | 医療機器業者 | |
ネットワーク機器 | ⑬ネットワークHUB(レセコン用) | レセコン業者 |
⑭ネットワークHUB(電カル用) | 電子カルテ業者 | |
⑮ネットワークHUB(医療機器用) | 医療機器業者 |
光回線1本、ADSL2本、合計3回線ある、、、というクリニックも珍しくないのではないだろうか?普通なら、光1本で同等のセキュリティを構築できる。