2014年3月6日木曜日

レセコン・電カル・医療機器に不具合が生じたとき、原因特定に時間がかかってしまう「そもそもの原因」

システムや機器に何かしらの不具合が生じたとします。

それが、「レセコンの受付データが電子カルテに上がっていかない」不具合だとします。

そのとき、、、

原因の仮説(ハードやネットワークに問題)
 レセコン側のハード
 レセコン側のネットワーク機器
 電カル側のハード
 電カル側のネットワーク機器

原因の仮説(ソフトウエアに問題)
 レセコン側のソフトウエア
 電カル側のソフトウエア

ということとなりますが、院内ネットワークは
下図の通り「担当領域」が細分化されており、

どの業者にサポートして貰うと最短で解決できるか
クリニックスタッフには判別がつきません。

ネットワーク工事を複数の業者が実施しているため、

完全な「ネットワーク図」が存在しない。


このため、 誰も院内のネットワークの状況を掌握できていない。
また、掌握したくないので、各業者毎に複数のインターネット回線が用意されるため「余計にコストが発生する状態」にある。

各業者は、セキュリティと保守のことを考えると「これがベスト」である。という説明をするかもしれないが、保守の面だけで言えば確かに「自社システムが単体で正常稼働しているかどうか」の判断はしやすいかもしれないが、セキュリティ面の優位性は特にない。

院内医療システムは相互に通信しあっているため、各システム同士LAN-HUBで繋がっている。
これでは、インターネット回線を複数収容する意味が全くない。

光回線1本に2つのセッションを設定出来るので、上位ルーターを導入し不正な通信が行われないようにレイヤーを切って設定してあげれば、まったく同じ状態をすっきりしたシステム構成で、しかも運用コストは抑えることができるのだ。

ぜひ、そのような状態で院内ネットワークを構築して欲しいと思います。


 


【図】

カテゴリ 項目 担当領域
配線 ①壁内LAN配線 施工業者
②壁外LAN配線 レセコン業者
③壁外LAN配線 電子カルテ業者
④壁外LAN配線 医療機器業者
回線
プロバイダ
⑤複数のインターネット回線 NTT
⑥レセプトオンライン請求プロバイダ レセコン業者
⑦電子カルテ保守用プロバイダ プロバイダ業者
⑧医療機器保守用プロバイダ 医療機器業者
⑨事務インターネットプロバイダ クリニック事務担当
⑩ルーター(レセコン用) レセコン業者
⑪ルーター(電カル用) 電子カルテ業者
⑫ルーター(医療機器用) 医療機器業者
ネットワーク機器 ⑬ネットワークHUB(レセコン用) レセコン業者
⑭ネットワークHUB(電カル用) 電子カルテ業者
⑮ネットワークHUB(医療機器用) 医療機器業者


光回線1本、ADSL2本、合計3回線ある、、、というクリニックも珍しくないのではないだろうか?普通なら、光1本で同等のセキュリティを構築できる。



2014年3月4日火曜日

本ブログの趣旨

ネットワーク工事の重要性について書きたい! と思い、本ブログを立ち上げることにしました。

私は、株式会社メディカルフォレストという会社で「診療予約2013」という診療予約システムを販売する会社で仕事をしております。

クライアントであるクリニックへお邪魔させていただくと、ネットワークの敷設状況に???と思う
ことが非常に多く、中長期的に見てリスキーで且つ余計なコストがかかっている状態であることが多いのです。

そこには、敷設業者の努力不足と説明不足、開業医の知識不足と勘違いが混在していることが原因にあります。

本ブログは、これから院内ネットワークを構築されるすべての開業医のみなさま、既にネットワークを構築済みで今後再構築の予定があるすべての開業医のみなさまにぜひ読んでいただきたい、こうしたらもっといいですよ! ということを伝えたいと思い、立ち上げることに致しました。

ネットワーク工事は初めが肝心です。それではよろしくお願い致します!